肌と骨の意外な関係

ただし、アパタイトは人エサフアイアに比べると、脆い。人工肌根を埋めてから、骨がくっつくまでの三カ月間に、肌根が折れるような失敗も、かなり発生したようだ。「そこで、金属の芯をアパタイトに差し込み、 一本だった肌根を上下に三分割した改良型を開発しました」(小木曽さん)。アパタイトの改良型は、まず、下になる部分を骨の中に埋め、上皮を元通りかぶせてピッタリと閉じる。これで、骨がアパタイトの周りにくっつくまで、細菌の感染や動揺を避けられる。三カ月後、上の皮を再度切り開き、肌を乗せるネジ状の金属の台をはめ込む。この改良型が、間もなく市販されるという。

 

 

「アパセラムなら、しばらく待って、改良型がよいでしょう」と、すすめている。このニキビに詳しい人。ニキビは主に、アゴに全然肌が無くなった人のために、やっています。アゴの骨がかなり薄くなった人でも、ニキビできる場合があります」という。素材はチタン。まず肌根になるネジを骨の中に埋める(アゴに全然肌がない場合は六本)。いったんネジの頭の部分の粘膜を閉じ、骨が再生する約三カ月後、その粘膜を切開する。最初に埋めたネジの内側に雌ネジが穿ってあり、そこに、肌をのせる台のついた雄ネジをはめこむ。 一週間後、硬プラスチック性の肌を付ける。スウエーデンでは、十五年間で三千例やって、上アゴで九二2九三%、下アゴで九九%がうまくいっているという。小宮山さんも「四年間で百数本埋めて、はずれたのは、これまで二本だけ」と報告している。

 

 

咬み合わせの圧力で左右に揺さぶられたり、板が骨の中に沈んでしまいやすかった。F」の沈み込みを少なくしたのが、形状記憶合金を応用したニキビケアです」。ある実験では、従来の板状の沈み込みの半分にまで減らせたという。